言葉の力
僕は日本人で日本語を話す人間だ。
私達はつい、同じ日本語を話す相手が言うことは100%理解できたと思いがちな気がする。
だから衝突が起こる。相手が言いたいことをすべて理解したと思いがちだから。
言葉には絶対に思想が入る。それは文章として現れない。
自分が受け取った言葉は、自分の思想が入った状態で受け取っている。相手の思想とは関係なく。
そういう事案を見るととても胸が痛くなる。
自分が正しいと胸を張って言える人間なのだからよっぽど自信があるのだろう。
それは個人の勝手だが、それゆえに他人を罵倒したり非難するのは本当に悲しい。
発言者は意図してない言葉が、ナイフとなって襲いかかる。
その怖さを言葉を使う人間として自覚しなければならない。
僕は青春時代の大半をそういう言葉に悩まされながら生きてきた。
今思えばしょうもない話だが、幾度となく消えたいなと思ったことを覚えている。
そして発言した人はおそらく何も覚えていないはずだ。そういう言葉を発していた自覚はないはずだから。
だから人と話すのは怖い。
自分も、その憎き自覚のない発言者になっているかもしれないのだ。
そうやって自己肯定感は削れていく。
ただ、人を救うのも言葉だと最近は感じている。
悩んだとき、落ち込んだとき、病んでいるとき、消えたいとき、言葉によって支えられ、生きる希望をもらい、明日を頑張る気持ちにさせられた。
「使い方」が上手い人を見ると、本当に尊敬する。
どうやったらそういう人間になれるのだろう。
そう思いながら、僕も誰かのプラスになれるよう、日々意識していきたいと思う。
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— ザテレビジョン (@thetvjp) 2020年6月29日
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週刊ザテレビジョン7/10号
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